DX研修では何を行う?効果を上げるポイントやかかる費用も紹介!

最終更新日 2024/10/10

近年、デジタル化、IT化が進んできたことにより、ビジネス界でもデジタルトランスフォーメーション、すなわちDXに関する意識が高まりを見せています。

しかし、企業の経営陣の中にも、DXは必要という意識はありつつも、何を目的にDXを行うべきなのか、どのようにDXを行うべきなのかという観点が曖昧なケースも少なくありません。

単純にITツールの導入を増やしたものの、かえって混乱を招いたりするケースも多いです。

そこでオススメなのがDX研修です。

外部のDX専門家の構築したDXに関する知見を活用したDX研修を社員や経営陣に受講してもらうことで、効率よくDX推進の基礎力を身につけることができます。

今回は、DX研修の内容や費用、DX人材の育成が難しいときの対処法などについて、詳しく解説していきます。

DXを推進したい企業の方、DXについて詳しく知りたい方は必見です。

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DX研修の内容

まずは、一般的なDX研修の内容について解説します。

一般的なDX研修の内容は、DXに関する基礎的な理解を推進するとともに、実際に研修終了後DXを推進していけるような仕組みを整える準備をするような内容が主体となっています。

DXに関する専門用語を学ぶ

DXに関する基礎知識がない社員を対象としたDX研修の場合、まずはDXの概念や、基礎的な用語を学ぶことが多いです。

用語を覚えることがDXの本質ではないですが、DXに関する用語や概念の理解がないと、DXをどのように進めていくべきかの議論がそもそもできないからです。

具体的には、以下のようなトピックについて学ぶことが多いです。

「AI」「ブロックチェーン」などの流行りの技術の理解から、「SQL」「Excelマクロ」といった基礎的な分析・業務効率化に関するスキルの習得、デザイン思考などDXを推進する上で必要な考え方の理解などが主な内容になります。

DXの基礎的な用語・概念理解における頻出項目

  • ロジカルシンキング・ライティング
  • プレゼンテーションスキル
  • ファシリテーションスキル
  • AI
  • IoTシステム技術
  • クラウドコンピューティング
  • ブロックチェーン
  • ビッグデータ活用
  • マーケティングフレームワーク
  • UI/UXデザイン
  • デザイン思考
  • 情報セキュリティ
  • SQL
  • Excelマクロ

DXについての理解を深める

上記で挙げたようなデータ活用、プログラミング、AIの概念理解などは、あくまでDXを推進するための手段です。

手段となる概念や用語の理解をすることは非常に重要ですが、一方で手段の理解のみだと、DXは失敗に終わることが多いです。

例えば、社員全員がAIの概念について理解したとしても、それが事業に影響を及ぼさなければ全く意味がないからです。

あくまでDXの目的は、デジタル技術を用いて業務効率化や事業の成長に直接的に貢献することであるからです。

DX研修には、こうしたDXの目的に立ち返り、DXに必要なスキルを用いてどのようなことをすべきなのか、理解を深めるような内容が盛り込まれていることが多いです。

DX推進の責任者を決める

DX研修の目的は、あくまで研修終了後にDXが自然と社内で推進される状態を作ることです。

DXに関する知識をつけて終わりではありません。

このため、DX研修には、DXに関して理解を深め、手段を学ぶパートの次に、実際にDXを推進していく際の体制づくりについて議論する内容が盛り込まれていることが多いです。

DXに関する理解を深めた上で、実際にどのような体制で進めていくかをあらかじめ研修の中で議論しておくことで、スムーズにDXを推進することが可能になります。

現状への応用を考える

DXを推進する際に、研修で学んだ知識がどのように使えるか、応用を考えるようなディスカッションの内容もDX研修に盛り込まれていることが多いです。

現状の企業の課題を洗い出し、それをどのようにDXの概念や技術を使って解決していくか、もしくは現状の事業の成長角度をより高めるためにはどうすればよいかを研修の講師と一緒に議論していくような内容が盛り込まれていることが多くなっています。

DX研修を行うのにかかる費用

DX研修を行うのにかかる費用は、一般的に数万円〜50万円程度になるのが一般的です。

また、DX研修を受講する社員の人数や、期間によっても前後することが多いです。

【 参考:日本の人事部 】

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DX研修の効果を上げるポイント

DX研修を受けても、受けたままになってしまい、その後の企業体質の改善に繋がっていないケースは多くあります。

ここでは、DX研修の効果を上げるポイントを紹介します。

実践に移したときのイメージを持つ

DX研修を受講するときに何よりも大事なのは、研修で学んだことを実践に移したときのイメージを持つことです。

DX研修でいくらDXに関する知識を学んだとしても、それで終わってしまっては意味がありません。

研修で学んだ概念を現状の事業に適用するとどういった成長が見込めそうか、研修で学んだ技術を日々の業務に活かすとどれくらいの生産性向上につながりそうか、などDX研修の内容を常に実践に移すイメージを持つことが大切です。

日々の研修の終わりや、全体の研修の終了後に、具体的にどうやって実践に移していくかの議論を行う場をセッティングするのもよいでしょう。

会社全体で意識を共有する

DX研修を行う前に、会社全体で「なんのためにこのDX研修を行うのか」「今後どのようにDXを進めていきたいのか」といった意識共有を行うことが重要です。

意識共有を行わずにただDX研修を行なった場合、社員によっては日々の業務に加えて研修を受ける意味が理解できず、受動的な姿勢で研修を受けてしまう可能性があります。

なんのためのDX研修で、今後どのように会社を変えていきたいのか、といったビジョンを経営陣やマネジメント層がしっかりと発信することが非常に大切です。

基礎的なことから始める

DX研修を行う際、いきなりレベルの高い研修内容を盛り込むのは逆効果です。

社員によっては、いきなり難易度の高い研修に触れることで嫌気が差してしまい、かえってDXに反対するようなことになりかねません。

いきなり高いゴールを目指して研修を導入するのではなく、社員のレベルに合わせた研修を設計するのが効果的です。

基礎的なDXの理解が不足している社員には基礎的なDX研修、エンジニアなど基礎的なDXに関する概念を理解している社員にはレベルの高いDX研修、といった風に社員のレベル感に合わせて研修をカスタマイズするというのも有効な手段の一つです。

DX人材の社内育成が難しいときの対処方法

DX研修は、基本的には社員をDX人材に育成するための手法の一つです。

しかし、社内で人材を育成する場合は、中長期的な目線で育成に取り組まなければなりません。

このため、必ずしも一回や二回のDX研修でDX人材が育成されるわけでもなく、また事業状況や育成費用などから継続的に育成に時間とお金をさくことが難しい状況もあるかもしれません。

このように、DX人材の社内育成が難しい場合は、どのような対処法をとればよいのでしょうか。

DX推進を管理職から行う

全社員をDX人材として活躍させることが難しい場合は、まず管理職からDX推進を行うというのも一つの手です。

全社でDX研修を行うコストや時間的余裕がない企業であっても、管理職のみであれば可能な場合もあるでしょう。

まずは管理職からDX研修などを受けてDX人材化することで、徐々に下のメンバーにもDX化の意識が芽生えてくる可能性が高まります。

現状の問題点を洗い出す

DXがうまくいかない場合、無理やり推進をしようとせずに、なぜうまくいかなかったのか現状の問題点を洗い出すのも一つの手です。

問題点を洗い出すことで、そもそもDX推進を行う目的など、新たな課題を見つけることができる可能性があります。

外部から人材を派遣する

社内のDX人材の育成が難しい場合、外部の人材活用サービスを利用し、DX推進のリーダーになれるような人材を採用するのも一つの手です。

実際に外部のプロフェッショナル人材にDX化を推進してもらうことで、社内の人材の意識の高まりも期待できます。

法人向けおすすめ外部人材サービス

外部からのDX人材の派遣を検討する際、おすすめの外部人材活用サービスについて、それぞれの特徴を比較しながら紹介していきます。

HiPro Biz・HiPro Tech

HiPro Bizは、人材大手のパーソルグループが運営する顧問紹介サービスです。

DXに関するノウハウや経験が豊富な専門家が登録しています。

DXの知見がない場合は、活用することがおすすめです。

また、HiPro Techは、同じくパーソルグループが運営する、フリーランスITエンジニア紹介サービスです。

必要なスキルを持ったエンジニア人材と短期間から契約が可能なため、ニーズに応じて適切な人材を適切な期間活用できるというメリットがあります。

また、利用に関しても完全成果報酬型であり、エンジニアとの直接契約が可能なため、予算的な余裕がない企業も安心して利用することができます。

レバテック

レバテックは、取引者数5000社以上、フリーランスエージェントの業界認知度No.1と、業界最大級のフリーランスエンジニア派遣サービスです。

即戦力フリーランスを活用することができるだけでなく、問い合わせから最短当日で打ち合わせまで可能なスピード感が特徴です。

さらには、フリーランス採用後も継続的なサポートが受けられるため、外部人材の活用が未経験の企業でも安心して利用することができます。

geechs

ギークスジョブはギークス株式会社が運営しており、ITフリーランスと企業のマッチングを行うサービスです。

ギークスジョブの担当者は3人体制をとっています。

つまり、3人の担当者にサポートしてもらえるのです。

そのため、フリーランス初心者で不安を抱えているという人も安心して利用することができます。

まとめ

DXを推進するためには、リーダーとなってDXを推進していくような人材の育成が不可欠です。

DX人材を育成するためには、社内でDX研修などを行うのが一般的です。

社内人材を育成することで中長期的な会社の成長が見込めますが、一方で短期間でDXを推進したい企業には不向きであるといえます。

そこでオススメなのが、外部人材の活用です。

外部人材サービスを適切に活用することで、DXを推進できる外部人材を適切な期間だけ活用することができます。

人材活用サービスは複数存在し、それぞれに特徴があるため、しっかりと比較検討をすることが重要です。

監修者情報

この記事の監修者
アークワードコンサルティング株式会社
代表取締役 中村 慎也
IT業界
人材業界
どちらにも深い知見を持った私だからこそ、エンジニアの気持ちもエージェントの内部事情も熟知しており、より良いエージェントを厳選してご紹介することができます。
大学卒業後、大手外資系IT企業のシスコシステムズ社に入社。 パートナー企業開発部門を経て、金融業界向けコンサルティングセールス業務に従事。
人材業界のインテリジェンス社(現パーソルキャリア社)にて転職サイト事業の立ち上げ・チ―ムマネジメント等を経験。 その後、ヘッドハンティングされWeb系スタートアップ企業の取締役等を歴任。
2018年にこれまでのIT/Web業界と人材業界での知見と実務経験を元に Webコンサルティングやメディアを運営するアークワードコンサルティング社を創業。

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