最終更新日 2024/09/30
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DXを推進したりIT化を進めたりする上で欠かせないのがITコンサルタントです。
しかし、いざITコンサルタントに依頼しようと思った時に、報酬体系や報酬相場について知らないままでいると、適切な依頼ができなかったり、支出が本来よりも大きくなってしまったりと、効果的にITコンサルタントを活用することは難しいでしょう。
そこで、本記事ではITコンサルタントの報酬相場や、契約における報酬体系ごとの違いや特徴について解説します。
目次
ITコンサルタントとは?
業務内容
ITコンサルタントの業務は、IT分野でクライアント企業が抱える問題の改善を目的として、クライアント企業の収益向上のための活動であり、その業務内容は多岐にわたります。
大きく分類すると
・インフラやアウトソーシング、資産管理などの担当
・ITに伴うリスク管理などのセキュリティー対策
以上の4つの業務に分けられるでしょう。
年収
ITコンサルタントの平均年収は、2017年の経済産業省の発表である
「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」によると、928.5万円とされています。
この金額は他のIT 系の業種と比較しても最高水準のものとなっています。
さらに、コンサルトの年収は年齢やコンサル歴によっても上がるため、経験を積んでいけばより一層の報酬を得られるでしょう。
ただし、経験だけでなく報酬に見合ったスキルも必要となります。
ITコンサルタントの料金相場
報酬体系の概要
ITコンサルタントの報酬体系は契約によって異なります。
業務内容や抱える課題によって適した契約方法を選ぶことで、費用に対して適切なコンサルティングを受けることができるでしょう。
そのためにも、それぞれの報酬体系について違いを知っておくことが必要です。
成果報酬
コンサルタントとクライアント企業の間で事前に報酬を設定し、プロジェクトの成果が出た場合に、成果に応じて事前に設定した報酬が生じる報酬体系です。
成果が出ることを条件としているため、他の報酬体系と比べて費用は高めとなっています。
また、成果が出なかった場合も手数料だけを支払う契約が多いです。
比較的費用を抑えやすい、コストパフォーマンスに優れた契約体系ですが、いくつか注意点があります。
一点目にコンサルタントによる成果への影響がわかりづらく、報酬がコンサルタントの業務に対して見合わない場合があるという点です。
二点目としては、コンサルタントが成果をあげることに必死になってしまうという点です。
成果をあげるために、即効性のある解決策や、クライアントの意向に沿わないコンサルティングなど、長期的な成果を重視する場合には適さない対応が行われる場合があります。
ITコンサルタント報酬
コンサルタントに顧問(プロ人材)となってもらい、毎月定額の報酬が生じる報酬体系です。
コンサルタントは、基本的には月に1〜2回程度の頻度でクライアント企業に訪問し、それ以外の時間には電話やメールなどで相談に応じるという方式が一般的です。
基本的には半年から1年以上の単位で契約・更新され、中長期的に経営をサポートしてもらう関係となります。
ただし、契約によっては訪問回数や相談回数が設定されており、既定の回数を超える対応を希望する場合は追加料金が発生する場合もあるので注意が必要です。
時間報酬
コンサルタントの稼働時間に応じて1時間から1日の単位で報酬が生じる報酬体系です。
特定の時間を決めて依頼する場合や、後から時間に応じて報酬を支払う場合があります。
主に、簡単な相談やアドバイスなどの単発での依頼として利用されることが多いです。
また、場合によっては最初に時間契約を交わし、後に顧問(プロ人材)契約に移行することもあります。
料金相場
成果報酬
プロジェクトによって異なりますが、「売上の数%分」、「コスト削減額の数%分」といった契約が多く、20%~50%程度が相場となっています。
ITコンサルタント報酬
月額80万円~200万円程度が相場となっています。
時間報酬
1時間あたり5000円~10万円程度となっていて、コンサルタントの経験やスキルに応じて大きく変わります。
※参考1
ITコンサルタントの単価の変動要因
コンサルタントの報酬は複数の要因によって大きく変わります。
本項ではどのような事柄が要因となって報酬単価に影響を与えるのか、それぞれの項目について解説します。
ITコンサルタント個人の要因
コンサル経験・スキル・実績
コンサルタント個人の人気は、大きく報酬の違いに現れます。
特に、人気が高く初回から指名されるようなコンサルタントになると、報酬もまた高いものとなります。
人気の要素としては、個人の能力が挙げられます。
スキルや経験、実績において優れているコンサルタントほど、多くの報酬が必要となるでしょう。
理由としては、能力が高ければその分得られるメリットも大きく、報酬に見合った成果が出されると期待されているからです。
プロジェクトの難易度
プロジェクトの難易度が高いものであれば、コンサルタントに要求される知識や経験などの能力も高いものになり、多くの報酬を必要とするコンサルタントでないと成果を出すことが難しいと考えられるからです。
また、プロジェクトの難度が高いものは、プロジェクトにかかる時間も大きいと考えられるため、プロジェクトの難度は単価だけでなく、総合的な報酬についても大きくなる要因と言えるでしょう。
ITコンサルティング会社の要因
会社の規模
規模が大きいコンサルティング会社だと報酬も高いものとなります。
大手のコンサルティング会社では、複数のコンサルタントが参加する場合や、様々な得意分野を持ったコンサルタントが所属していることが理由として挙げられます。
案件に関わる人の数が多いため、結果として報酬が高くなると言えるでしょう。
コンサルティングファームのブランド力
コンサルタント個人の人気だけでなく、コンサルティングファームの人気も報酬に関わってきます。
人気のあるコンサルティングファームであれば、コンサルティングファームの実績や、所属コンサルタントの能力に期待できると考えられるため、ブランド力はそのまま成果に繋がりやすいでしょう。
反対に、独立したてのフリーランスや小規模なコンサルティングファームであれば、報酬を抑えた依頼が期待できます。
ITコンサルタントを依頼する場合の料金に関する注意点
これまでの項目で説明してきたように、ITコンサルタントは契約の種類や、コンサルタントによって料金が大きく変わります。
本項では、コンサルタントに依頼する際に、適切な報酬で依頼をするために、注意するべき点について解説します。
料金体系を確認する
コンサルタントの契約には様々な料金体系がありますが、費用対効果を高めることを意識した場合、プロジェクトの性質によって使い分けることが重要です。
例えば、成功報酬型は確実に無駄を減らすことができるため、短期的なプロジェクトでは有効だと言えます。
逆に、中長期のプロジェクトの場合、定額報酬型である顧問(プロ人材)契約を結ぶことで無駄の発生を抑制できるでしょう。
依頼する内容を明確にする
コンサルタントに依頼をする際は、依頼の内容を明確にすることが重要です。
「売り上げを伸ばしたい」といったような曖昧な目的ではなく、「何をどうしてほしい」といった具体的な目的を設定することがコンサルタントと契約するうえで大切です。
また、内容が曖昧なままだと、後から新しいものを提案して、追加料金を請求されるといったトラブルも発生する場合があります。
費用が予算に合っているか確認する
契約形態や予算に合わないITコンサルタントを選んでしまうと、支出だけが大きくなってしまいます。
無理に高額なITコンサルタントに依頼をしてしまったり、報酬の安さを重視しすぎて成果が出せなかったりということがないように注意しましょう。
そのためには、丁寧なヒアリングをしてくれるITコンサルタントを選ぶことが重要です。
また、コンサルタントを探すことが難しい場合には、コンサルタントの紹介サービスを利用するのも効果的でしょう。
ITコンサルタントをお探しなら
今回はITコンサルタントの報酬相場や報酬体系について解説しました。
契約によって様々な形態や条件の違いが存在しますが、ITコンサルタントに依頼するうえで必要なものは、コンサルタントに関しての知識です。
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