最終更新日 2023/11/15
近年、少子高齢化によって、多くの企業において働き手が不足するという事態が起こっています。
このため、特に中小企業においては、専門性のあるプロフェッショナル人材が少ないという課題があります。
一方で、大企業に勤めていたミドルシニアのプロフェッショナル人材の中にも、所属している企業で十分に自身の専門性を活かせずに課題感を抱えている人が増えている、という現状もあります。
こうした状況を改善するために、現在多くの外部人材の紹介サービスが生まれています。
本記事では、東京海上日動キャリアサービスが運営する事業であるプロドアについてご紹介します。
目次
プロドアとは?
プロドアとは、東京海上ホールディングスの社内公募コンペ「Business Creation Program」から生まれた新規事業で、現在は東京海上日動キャリアサービスが運営しています。
具体的には、ミドルシニア層のプロフェッショナル人材と経営課題を抱えた企業をマッチングするサービスです。
首都圏を中心にサービスをスタートさせていますが、今後全国に順次展開していく予定となっています。
プロドアは、専任メンターが最適なマッチングを行い、企業の課題解決とプロフェッショナル人材の成長の両方を実現してくれます。
また、東京海上ホールディングスならではの特徴として、プロフェショナル人材が企業に損害を与えた際の保険が充実していることが挙げられます。
プロドアのサービスの特徴
続いて、プロドアのサービスの特徴をご紹介します。
プロドアのサービスの特徴は、以下の4点です。
- 専任メンターが最適なマッチングを行う
- プロセスがデジタル化されている
- ハンズオン支援を行っている
- 保険が付与されている
それぞれの特徴について、解説します。
専任メンターが最適なマッチングを行う
プロドアのサービスの特徴として、専任メンターが最適なマッチングを行うという点が挙げられます。
マッチングを行う際は、企業とプロフェッショナル人材が面談を行いますが、その際に専任メンターも同席します。
ここで、プロフェッショナル人材の思いやスキルを企業に説明したり、企業の期待値とプロフェッショナル人材の実力が合っているかなど、細かくチェックします。
単に履歴書上のスキルや経歴だけを見てマッチングを判断するだけでなく、「人」ベースでの最適なマッチングを特徴としています。
また、将来的にはAIなどの技術もマッチングに導入し、「最新の技術」と「専任メンター」の2つを強みとしたマッチングを行っていくようです。
プロセスがデジタル化されている
プロドアは、多くのプロセスがデジタル化されており、忙しい企業担当者と、忙しいプロフェッショナル人材の予定を合わせやすい、という特徴があります。
プロフェッショナル人材と企業の面談、企業へのオファーなど、多くのプロセスがデジタル化されているのが特徴です。
リカレント研修を実施している
プロドアでは、単にプロフェッショナル人材を企業をマッチングさせるだけでなく、よりプロフェッショナル人材のスキルが上がるように、経営課題を解決する研修を導入しています。
このような研修を実施しているため、高いスキルのプロフェッショナル人材を活用できるのです。
ハンズオン支援を行っている
プロドアでは、プロフェッショナル人材がアドバイスをするだけでなく、実行まで支援するハンズオン支援を行っているのが特徴です。
このため、「専門的な知見を聞けたが、今後どのように実施していけば良いかわからない」という課題に悩まされることがありません。
保険が付保されている
プロドアでは、親会社である東京海上日動グループの強みである保険が導入されています。
プロフェッショナル人材と企業のマッチング後には、賠償責任保険が付与されるため、万が一、プロフェッショナル人材が受け入れ企業に損害を与えた場合でも、保険によってカバーすることが可能です。
プロドアの料金体系について
続いて、プロドアの料金体系について解説します。
プロドアの契約方法と料金体系
プロドアでは、企業側とプロドアが業務委託契約を締結し、その上でプロドアがプロフェッショナル人材に業務を再委託する形で契約が成立します。
このため、基本的には企業の要望に応じて「一ヶ月限定」「週二回稼働」など柔軟に契約を締結することが可能です。
このため、企業側の要望と締結内容に応じて、料金も変化します。
目安としては月2~4日の稼働の案件が多い傾向にあり、金額は月額30万円からとなっています。
ただし、こちらはあくまでも目安であるため、詳細が知りたい場合には企業用のフォームから問い合わせると良いでしょう。
参考:プロドア
プロドアの費用の透明性
プロドアでは、プロドアが受け取る手数料やサービス利用料をプロフェッショナル人材と企業の両方に開示しています。
このため、非常に透明性の高い料金体系になっているのが特徴です。
これにより、企業側が不満を抱える事態を防ぐことが可能なのです。
【関連記事】コンサルタントの費用の相場は?費用対効果を高めるポイント!
企業がプロドアを利用する利点とは
続いて、企業がプロドアを利用する利点について解説します。
成果の達成が実現しやすい
プロドアは、単なるアドバイスだけでなく、ハンズオン支援が行われます。
このため、アドバイスに止まらず、成果の達成まで実現がしやすいという特徴があります。
外部の人材紹介サービスの中には、アドバイスのみの支援で終わるケースもあります。
この場合は、具体的にどのような施策をすれば良いかがわからず、成果の達成が実現しにくいでしょう。
プロドアは、アドバイスから実行の部分までの支援を行っているため、成果の達成を実現しやすいのです。
即戦力になる人材を活用できる
プロドアはミドルシニア層のプロフェッショナル人材を多く抱えているため、即戦力になる人材を採用することができます。
通常、このような即戦力の人材を正社員で採用すると、採用コストが高くなり、万が一ミスマッチだった場合に、大きな損失を被ってしまいます。
また、このような即戦力人材は少なく、コストをかけたとしても採用できない可能性もあるでしょう。
プロドアは、このようなリスクを避けて、プロフェッショナル人材を活用できるという点で、大きなメリットがあるのです。
様々な分野の課題を解決できる
プロドアには、経営、営業、マーケティングのプロなど、様々な分野のプロフェッショナル人材が在籍しています。
これにより、企業の様々な領域の課題を解決することが可能です。
また、取り扱っている分野が広いため、企業の中で複数の課題がある場合でも、スムーズに課題を解決できるでしょう。
プロドアを検討する際の注意点
企業にとって、プロドアを活用する利点は多くあります。
しかし、検討する際には、いくつか注意するべき点があります。
ここでは、プロドアを検討する際の注意点をご紹介します。
自社のニーズに適しているかを確認する
プロドアには、経営課題を解決するのに長けた人材、営業が得意な人材、マーケティングが得意な人材など、多種多様なプロフェッショナルが在籍しています。
しかし、目的を明確にしていない状態でプロフェッショナルの人材を活用しても、業績の向上に繋がるのは難しいでしょう。
活用することを目的にせず、まずは自社の課題やニーズをしっかりと洗い出した上で、どのような人材を活用するべきかを考えることが大切です。
他の外部人材の紹介サービスと比較する
プロドアのような外部人材の紹介サービスは、他にも複数存在し、サービスごとに特徴があります。
例えば、柔軟に契約を結びたい、専任アドバイザーに相談しつつ採用を進めたい、ミスマッチが怖いから保険がほしい、といったニーズがある場合は、プロドアの活用が適しているでしょう。
一方で、例えば、顧問を活用したい場合は、プロドアのサービスは適していないでしょう。
このように、企業が外部の人材紹介サービスに求めるポイントによって、選ぶことが大切です。
【関連記事】顧問紹介サービスを利用するメリットは?どのような企業が活用するべき?
まとめ
プロドアは、東京海上日動グループが運営する、企業とプロフェッショナル人材のマッチングサービスです。
専任アドバイザーによる最適なマッチングやプロセスのデジタル化、費用の透明性を強みとしています。
また、東京海上日動グループの強みを生かした保険が企業側に適用されるという特徴もあります。
経営課題を抱えている企業や外部人材の活用を検討している企業は、他の外部の人材紹介サービスとも比較検討しつつ、プロドアを活用してみると良いでしょう。